6.タネを推理する楽しみ

これはいってみれば、推理小説の犯人あてに近い楽しみです。実際の演技を見て推理することもありますし、マジックショップのカタログなどを読んで、その現象からタネを推理することもできます。カタログを作る側からいうと、いかにそのマジックの効果を素晴らしく表現するかということと、タネをいかに推理されないようにするかということを意識して書いてます。したがって、読み手の側は、そのことを前提にタネを推理していくことになります。

ある程度マジックの知識がついてくると、マジックを見ながらタネが推理できるようになります。そしてタネが分かるようになればなるほど、新しいトリックでだまされるときの快感も増えていきます。注意しなければならないのは、マジシャンが演技をしているときに、露骨にタネを推理することはマナー違反だということです。見ているときは、あくまで不思議さを楽しみながら、頭の中だけで、あるいは演技の後で推理をするようにしてください。実際、マジックを見ている途中にあまりタネのことを考えすぎると、かえってタネがわからなくなります。見ているときは現象だけを素直に楽しみ、あとからタネのことを考えた方が、うまく正解にたどりつくことが多いようです。演技中にタネを指摘することは、それがあっていようといまいと、一緒に見ている他の人の楽しみを奪うことにもなります。まずは楽しんで見ることを心がけてください。



▲マジックのカタログを読みながらタネを推理することは、
推理小説を読むことにも似た楽しみが…